C君(2025年春卒業 慶應義塾大学商学部所属)
グローバルプログラムへ進んだこと、それは間違いなく高校生活における最高の選択の1つでした。頑張れば頑張るだけ英語力を伸ばせる環境があり、自分の興味のあることをとことん探究できるカリキュラムもある。そして、あらゆる課外活動に参加できるチャンスもある。これら全ての要素を兼ね揃えているのはグローバルプログラムだけだと思います。
まず初めに、「頑張れば頑張るだけ英語力を伸ばせる環境」について深掘りします。このプログラムの英語授業はとにかく特徴的で、一言で言うと最高に楽しかったです。生徒がチームに分かれて、1から自分たちの力で英語ドラマを作ることもありました。もちろん英文法や発音の基礎を学ぶ授業もあり、英作文の書き方や読み方を学ぶ授業もありました。そして学年が上がれば、自分で架空の会社を作り、英語プレゼンをすることもありました。上記で説明したのは氷山の一角。想像できないようなユニークな授業内容もたくさん出てきました。ここで伝えたいことは、このプログラムでは楽しみながら英語力を確実に伸ばせたということです。もちろん楽しいことばかりではありません。課題の量は多いですし、授業内の英語のプレゼンも慣れない頃は準備が大変でした。英語本の要約に苦労したり、英語プレゼンの原稿が思いつかず、何度も泣きべそをかいたりしたことは今でも忘れません。しかし、そこを踏ん張れば課題の量にも慣れ、プレゼンさえも楽しめて、英語力も自然と伸びるという良いサイクルが作られていきました。結果、卒業時には英検準1級、IELTs6.0を取得するまで英語力が伸びていました。そして、得られたのは英語力だけではありませんでした。プレゼン能力や要約能力など、あらゆる力も身についていくのが実感できたのです。もっと細かく言えば、Power PointやWordなどの使い方もこれらの授業を通してマスターすることができました。ぜひ皆さんにもこのグローバルプログラムの英語学習を直に体験してほしいと強く願っております。そして、このプログラムの醍醐味でもある「海外留学」。この内容だけでも一冊の本が書けます。自立性の向上、英語力の成長、最高の友人との出会い、全てが詰まっていました。今当時のことを思い出しても笑みが溢れます。
次に「自分の興味のあることをとことん探求できるカリキュラム」についてです。これは、Gリサーチというプログラム特有の探求授業のことを指しています。高校1年生では震災というテーマの中で研究を行いますが、高校2年生からは完全に自由テーマです。自分で設定したテーマで、研究を行い、論文を作成し発表する。まるで大学のゼミで行うような内容を、このGリサーチでは体験できます。ただし授業内容が高難易度であるため、困難に直面することは多々ありました。そもそも研究するテーマが思いつかず頭を抱えたこともありました。いざテーマを思いついても、何から調べればいいか分からない。その間にも何人かの生徒はどんどん研究を進めていて、かなり焦っていた時期もありました。しかし、インタビューを行ったり、情報収集に努めたりすることで、自分も研究を楽しんで行える段階まで辿り着くことができました。大変な時期もありましたが、僕にとってこの授業時間はとにかく有意義でした。私は「日本の化粧品企業の中国進出」をテーマとし、実際に中国へ進出している企業へインタビューを行いました。このような活動をしていくうちに、自分が将来目指したいことも自然と見えてきました。「自分のしたいことが見つかる」これは大学受験においても、就職活動においても必ず有利になります。自分で研究を行った経験を持ち、そして自分のしたいことを把握している。それは大きな強みです。
最後に「あらゆる課外活動に参加できるチャンス」についてです。グローバルクラスでは多くの生徒が部活動を行っておりましたが、それに加えて約8割の生徒は探究コンテストや地域活動など部活動以外の課外活動に尽力した経験を持っておりました。これは上記に述べたように生徒たちが「自分のしたいことを知っているから」という理由も関係していますが、第一にグローバルプログラムの先生方が非常に熱心に課外活動の開催情報を教えてくださることにあります。しかし、これは自分がどれだけ先生からの情報を、アンテナでキャッチできるかにかかっています。したがって、貪欲になればなるほど、あらゆる方面で挑戦できる機会を得られるというのもこのプログラムの魅力です。私も先生方から紹介していただいた「甲南大学湾岸SDGs」や「全国高校生フォーラム」などの課外活動を通して、多くの学びと仲間を得ることができました。特に大学の教授、生徒方と地域課題の解決を図る「甲南大学湾岸SDGs」では非常に高度な学びを得ることができました。学校へ海外姉妹校の生徒方が来校した時には、グローバル生が英語で校内を案内するという活動も行われました。新たな繋がりも得られた非常に思い出深い活動です。
上記の3要素以外にも、このプログラムでは高校3年間ほとんどメンバーが変わらないというメリットがあります。そのため、クラスは大変安心感があり、ホームルームがその名の通り学校でのhomeルームになります。このプログラムでは、大変な課題をこなさなければならないことも多々ありますが、クラスのメンバーと協力すれば必ず乗り越えられます。そして、先生方も全員生徒との距離が近く、優しく熱心に手厚くサポートしてくださります。
そんなグローバルプログラムでビシバシと鍛え上げられ、現在、慶應義塾大学商学部で学んでいます。大学でも、このプログラムで得た学びを本格的に発展させていきたいと考えております。少しでも多くの後輩方がグローバルプログラムに進み、学びを深め、輝かしい未来に向かって進んで行かれることを心より願っております。

