姉妹校グレゴリーテラスについて

長期留学
150年の歴史をもつSt Joseph's Collegeはどのような学校なのか

こんにちは!2025年4月から半年間、甲南高校の姉妹校であるグレゴリーテラス校に留学している高校2年の寶です。今回は私が今留学しているグレゴリーテラス校がどのような学校なのか紹介します。

グレゴリーテラスは、オーストラリア、クイーンズランド州のブリスベンにある私立の男子校です。グレゴリーテラスは St Joseph’s college gregory terrace が本来の名前で、Year 5(小学校5年生)からYear 12(高校3年生) までの生徒が通っています。テラス校は今からちょうど150年前、1875年に設立されました。テラス校はカトリックの学校であり、テラス校の起源はブリスベン市内にある Saint Stphen’s cathedral という大聖堂にあるといわれています。そのため、校内に教会があったり、毎日の最後の授業が終わるとお祈りが行われます。

そしてテラス校には、ハウスと呼ばれる縦のつながりを深めるグループが存在します。合計で9個のハウスが存在し、更に、ハウスの中でもグループが細分化されているため、学年が違っても縦の関係を築くことができます。このように細かくグループ分けされているため、先生と生徒の距離も近く、毎朝行われる Pastoral Care という日本のホームルームのような時間では、先生と何気ない会話をする機会があります。実際に、私の両親がオーストラリアに来ることを先生に話すと、Pastoral Care の時間におすすめの観光スポットをいろいろ快く話してくれました。そのような先生と話す時間を作れるのも、ハウスと呼ばれるグループ分けがされているからこそだと思います。

最後に、テラス校が掲げている3個の教育理念について話したと思います。assembly と呼ばれる集会が行われるホールにはテラス校の教育方針が3つ掲げられています。それらは、 knowledge(知識) humilty (謙虚さ)  wisdom (知恵) の3つです。実際、テラス校に通っている1人の人間として生徒の教養の高さに驚かされます。私は、Year10 の学年で勉強していて、同級生は14、15歳で、自分より年下ですが、私より国内外のことに詳しく、自分より遥かに教養があることを思い知らされている毎日です。そして、テラス校の素晴らしさは、生徒がとても謙虚で思いやりにあふれていると点にあると感じます。オーストラリアは多国籍国家であり、テラス校にもさまざまな人種や文化的背景を持つ生徒が在籍しています。たとえば、海外で生まれて家族とともにオーストラリアへ移住し、現在テラス校に通っている生徒もいれば、保護者が他国出身で、自身はオーストラリアで生まれ育ったという生徒もいます。このように多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっているにもかかわらず、テラス校ではお互いを尊重し合い、人種や出身にかかわらず、一人ひとりを「友達」として受け入れる姿勢が自然に根付いています。多様性の中で築かれているこうした関係性こそが、テラス校の生徒たちが謙虚で優しいと言われる理由の一つであり、私自身が「テラス校に留学できて本当に良かった」と実感する瞬間でもあります。