事前の準備=研修の充実
今夏、ボルネオ島へ研修に臨む生徒たちが、まず行ったのは事前学習です。ボルネオの歴史、生物、食文化など、事前に与えられたテーマごとにポスターを1枚ずつ作成し、互いに発表。訪問地のクチンやコタキナバルの街の名前の由来や歴史、島内に生息する動植物について理解を深めました。
現地校との交流や生物多様性の講義に備え、生徒たちは英語での自己紹介やディスカッション技術を学習しました。アイコンタクトをする大切さ、会話を継続するための相槌や効果的な質問方法について学び、ペアワークやグループワークをしながら、”伝える力”を意識した英語でのコミュニケーション向上に取り組みました。



この研修の目玉とも言える、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンの青木崇史氏による講演が実施されました。生徒たちは、ボルネオ島が抱える環境問題の実態を学びました。
- 過去50年で 熱帯雨林の50%以上が消失
- 消失の大半はパーム油生産のためのプランテーション化
- 結果として、生物多様性が大幅に損なわれている
- パーム油は私たちの身の回りに多く使用されており、 身近な消費行動と熱帯雨林破壊は密接に繋がっている
【参加した生徒の声】
・僕は今日、講演で自分が環境破壊に気をつけていても今の社会の仕組みではどうやっても環境破壊に繋がってしまうということがわかりました。例えばパーム油がいろいろな製品に含まれていて、それらはマレーシアのプランテーション農業によって森林が伐採されて作られた畑でできているということを知りました。マレーシアで、自分たちが使っている製品がプランテーション農業でできていることをしっかり自分の目で見て、環境問題についてより深く考えたいと思いました。