ニュージーランド先住民とHakaを通じた国際交流

Global Study Program
異文化を受け入れ、自ら体験する!

こんにちは!現在、ニュージーランドのWestlake boys high schoolに留学中の白川です。今回は私の選択授業Kapahaka(マオリの伝統的なダンス)を紹介します。Kapahakaとはニュージーランドの先住民であるマオリ人の伝統的なダンスのことです。マオリを代表する文化の一つです。ラグビーを観戦する方は、ニュージーランド代表のAll Blacksが試合前に披露するダンスをご存知ではないでしょうか。

さて、Hakaと一切の関係がない私がこの教科をとった経緯として、最初はロシア語があればロシア語を取るつもりでした。しかし、Westlakeにはロシア語がなかったため、Kapahakaを取りました。
初日、Kapahakaの授業にいくと、なんとクラスメイト全員がマオリ人でした。しかも彼らは体格がしっかりしていて、ちょっと威圧感もあったので、正直なところ、これから一年間うまくやっていけるか少し不安でした。しかし、彼らは英語がわからない私にも寛容に接してくれて仲良くなれました。

そして、最近は日本でいう中間テストのようなものがあって、普通の科目は筆記ですが、Kapahakaのクラスでは実技の試験でした。数名からなるグループでそれぞれ自分たちの好きなHakaを披露するのです。私たちのグループはTaiahaと呼ばれるマオリの棒状の武器を使った踊りをしました。それぞれのHakaではItemと呼ばれる特徴があり、私たちのHakaではTakahiと言われるステップの動きが重要になってきます。

試験といってもクラスメイトはすでに踊れるのに対して、私は何も知らなかったため、自主練を頑張りました。放課後、家に帰って掃除のモップを使って練習する日々を1週間ほど続けました。
そして迎えた試験当日、私はマオリ語で軽い自己紹介をする必要がありました。私が自己紹介した内容は、「Kia ora. Ko Shirakawa toku ignoa, no Japan ahau.(こんにちは。私の名前は白川で、日本から来ました)」といったことです。興味深いことにマオリ語と日本語の発音はかなり似てるため、今後ニュージーランドに留学する人はマオリ語を取ってみることもいい経験の一つになるかもしれないです。

そして、いざ試験が終わると同じグループの子達に「Well done my G!」と褒めてもらい、遠く離れた日本から来た自分でも彼らのKapahakaという文化を通じて、彼らの仲間と認められた気がしました。やはり、価値観が違う人と仲良くなる1番の方法は、彼らの文化を受け入れ、さらにその文化を自分でも体験することだと実感しました。

これからも貪欲にいろんなことにチャレンジしていこうと思います。