ボルネオ島の生態系と環境問題
「ボルネオ島の生態系と環境問題」について講演会を開催しました。講師にお招きした大渕先生は、上野動物園の飼育員、日本科学未来会館の科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター特定助教を経て、世界初のどうぶつ科学コミュニケーターとして様々なメディアで活躍されています。講演には、今夏に開催されるマレーシア・ボルネオ島へのサイエンス・ツアーに参加希望の中学2年生から高校1年生の合計32名が参加しました。
大渕先生は、2017年に行われたボルネオ島マリアウ・ベイスン自然保護地区への訪問体験談を交えながら、ウズボカヅラ、ラフレシア、ラン、ボルネオゾウ、マレークマ、オラウータン、ヒゲイノシシ、サソリなど様々な動植物についてご紹介されました。特に、サソリの標本をブラックライトで照らすと、外皮に含まれる物質が青く光ることや、カブトガニが食材として売られ食べられることを知った生徒たちは驚きを隠せませんでした。
また大渕先生はマレーシアの森が持つ多様な生物を守ることが私たちにとって重要であることも強調されました。講演を受けて、生徒たちは自分の興味・関心をさらに深めると同時に、自然を守るために自分たちが身近でできることを考えました。
生徒の感想
・ウツボカズラの種類は多種多様で、大きい物や小さい物があることに驚きました。
・企業が努力して人権や環境に配慮しながら製品を作っていることが分かり、製品についているラベルをもう少し注意深く見てみようと思った。
・ラフレシアや現地に繁殖している菌について調べてみたいと思った。